# ユーレールパス完全ガイド【2026年版】初心者でも失敗しない買い方・使い方・おすすめルート
ヨーロッパを旅するなら、一度は耳にする「ユーレールパス」。
「お得なのはわかるけど、種類が多すぎて何を買えばいいかわからない」
「実際、元は取れるの?」
「使い方を間違えたら損しそうで怖い」
この記事では、ユーレールパスの種類・選び方・購入方法・使い方・実際に元が取れるかの計算方法まで、すべて網羅します。
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## ユーレールパスとは?
ユーレールパス(Eurail Pass)は、ヨーロッパの33カ国・数百の鉄道会社が加盟するヨーロッパ共通の鉄道乗り放題パスです。
日本を含む非ヨーロッパ在住者のみが購入できる特別なパスで、EU市民は購入できません。
### 使える国(主要国)
– フランス・ドイツ・イタリア・スペイン
– スイス・オーストリア・オランダ・ベルギー
– ポルトガル・ギリシャ・クロアチア
– チェコ・ハンガリー・ポーランド など計33カ国
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## ユーレールパスの種類と選び方
### 1. グローバルパス(33カ国乗り放題)
最もスタンダードなパスで、ユーレール加盟33カ国の鉄道がすべて乗り放題になります。
| タイプ | 日数 | 価格目安(2等・大人) |
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| 4日間(2ヶ月内) | 4日 | 約35,000円 |
| 5日間(1ヶ月内) | 5日 | 約38,000円 |
| 7日間(1ヶ月内) | 7日 | 約48,000円 |
| 15日間(2ヶ月内) | 15日 | 約72,000円 |
| 22日間 | 22日 | 約90,000円 |
| 1ヶ月間 | 1ヶ月 | 約115,000円 |
こんな人におすすめ:
複数国を旅する、2週間以上の長旅、移動距離が多い人
### 2. ワンカントリーパス(1カ国乗り放題)
特定の1カ国のみ乗り放題になるパスです。
主要国の価格目安(3日間・2等・大人)
– フランス:約22,000円
– イタリア:約20,000円
– スイス:約30,000円
– スペイン:約22,000円
こんな人におすすめ:
1カ国じっくり旅したい、特定の国の移動が多い人
### 3. どちらを選ぶか?
グローバルパスを選ぶ目安:
– 3カ国以上を旅する
– 長距離移動(TGV・Eurostarなど)を複数回使う
– 夜行列車を利用する
ワンカントリーパスを選ぶ目安:
– 1〜2カ国に絞って旅する
– 予算を抑えたい
– 特定の都市間のみ移動する
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## 元が取れるか計算してみる
ユーレールパスが本当にお得か、実際に計算してみましょう。
### 例:パリ→フランクフルト→ミュンヘン→ウィーン→プラハ(10日間旅行)
| 区間 | 通常料金(2等) | 所要時間 |
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| パリ → フランクフルト(TGV) | 約12,000円 | 約4時間 |
| フランクフルト → ミュンヘン | 約8,000円 | 約3.5時間 |
| ミュンヘン → ウィーン | 約9,000円 | 約4時間 |
| ウィーン → プラハ | 約6,000円 | 約4時間 |
| 合計 | 約35,000円 | |
グローバルパス5日間(約38,000円)と比較すると、チケット代だけでほぼ元が取れる計算になります。さらに途中の移動も自由に加えられるため、柔軟性という観点では圧倒的にパスが有利です。
パスが特にお得なケース:
– TGV(フランス高速鉄道)を頻繁に使う
– 夜行列車(別途座席予約料は必要)を使う
– 旅程が決まっておらず、気ままに移動したい
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## 購入方法
### 日本で購入する(おすすめ)
日本では以下の場所で購入できます。
1. ユーレールパス公式サイト(オンライン購入)
– 公式サイトから直接購入が最もシンプル
– モバイルパス(スマートフォン対応)に対応
– 購入後すぐにアプリで使用開始可能
2. 旅行会社(日本国内)
– HIS、JTB、近畿日本ツーリストなど大手旅行会社
– 窓口で相談しながら購入できるので初心者向け
– ただし手数料が上乗せされる場合あり
3. BIJ(ユーレールパス日本公式代理店)
– 日本語サポートあり
– 紙のパス・モバイルパス両方対応
### モバイルパスと紙のパス、どちらがいい?
| | モバイルパス | 紙のパス |
|—|—|—|
| 管理 | スマートフォンで完結 | 紙で管理 |
| 紛失リスク | 低い | 紛失すると再発行不可 |
| 利便性 | 旅程管理も同アプリで可 | アナログに安心感 |
| おすすめ | ほとんどの人に推奨 | デジタルが苦手な方 |
現在はモバイルパスが主流です。スマートフォンがあれば問題ありません。
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## 使い方(モバイルパスの場合)
### Step 1:アプリをダウンロード
Railplanner(レールプランナー)アプリをダウンロードします。iOS・Android両対応。
### Step 2:パスを登録
購入後に届くメールのコードをアプリに入力して登録します。
### Step 3:旅程を登録・旅の開始
出発前日または当日、アプリ上で「パスを有効化」します。乗車前に旅程をアプリに追加しておくのがマナー(車掌がチェックします)。
### 乗車時の手順
1. 列車に乗る前にアプリで旅程を追加(Train Journeyを追加)
2. 車掌が来たらアプリのパス画面を提示
3. パスポートも一緒に提示(必須)
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## 注意点・よくある失敗
### 1. 特急列車は予約料が別途必要
ユーレールパスで乗れる列車でも、TGV・ICE・タリス・ユーロスターなどの高速列車・特急列車は別途座席予約料(6〜3,000円程度)が必要です。
予約料が高い列車(例):
– ユーロスター(ロンドン↔パリ):3,000〜6,000円
– タリス(パリ↔アムステルダム):2,000〜4,000円
– TGV国際線:1,500〜3,000円
### 2. 夜行列車は個室料金が別途必要
夜行列車(ナイトジェットなど)の場合、クシェット(簡易寝台)や個室は別途料金が必要です。ただし座席だけなら無料で乗れる場合があります。
### 3. 一部の国・路線は対応していない
ユーロスター(イギリス行き)は2024年から対応が変更されています。最新情報は公式サイトで確認してください。
### 4. 旅行中のパスポート携帯は必須
車掌がパスと一緒にパスポートを確認します。必ず携帯してください。
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## 初心者におすすめのユーレールパス活用ルート
### ルート①:西ヨーロッパ定番周遊(10〜14日)
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東京 → パリ(フランス)
↓ TGV
バルセロナ(スペイン)
↓ 列車
マドリード(スペイン)
↓ 列車
リスボン(ポルトガル)
→ 帰国
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おすすめパス: グローバルパス7日間
### ルート②:中央ヨーロッパ鉄道旅(7〜10日)
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東京 → ウィーン(オーストリア)
↓ 列車
ザルツブルク
↓ 列車
ミュンヘン(ドイツ)
↓ ICE
フランクフルト
↓ ICE
ケルン
→ 帰国
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おすすめパス: グローバルパス5日間
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## まとめ
ユーレールパスは「複数国を長距離移動する人」にとって最強のツールです。
– 3カ国以上 × 長距離移動 → グローバルパスが元を取りやすい
– 1〜2カ国に絞る → ワンカントリーパス or 都度チケット購入も検討
– モバイルパスで購入 → 管理が楽で紛失リスクなし
「どうしても計算が合わない」と感じたら、都度チケット購入(Trainlineなど)との比較をしてみてください。パスが最適でない場合もあります。
自分の旅程に合ったパスを選んで、ヨーロッパの鉄道旅を楽しんでください。
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最終更新:2026年5月
著者:JIN(25カ国バックパッカー経験)


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